あかなまこ

 ナマコは形こそグロテスクですが、食べてみるとコリコリと歯ごたえがよく、海の栄養分をぎゅっと凝縮したような滋味豊かな味わいが口の中に広がります。
 あかなまこ
 日本ではそのずんぐりした体型から漢字で海鼠と書きますが、中国では海参(ハイシェン)と呼ばれています。海参の参は高麗人参の「参」。中国の人は昔からナマコが高麗人参と同じくらい薬効があると信じているのです。
 実際、ナマコは血をつくったりカルシウムの吸収に効果のあるコラーゲン、血液の凝固を防ぐコンドロイチン、ガンの成長を抑制するサポニンなどが豊富で、体内の有害な活性酸素を取り除いて免疫力を高める効果があると言われています。
 食べ方として最も一般的なのは「なまこ酢」です。腹を開いてはらわたを取り除き、なかの砂を洗いだして、薄くスライスします。スライスする前に塩で揉むと、身が柔らかくなります。このナマコの刺身にポン酢醤油をかけて紅葉おろしを添えると出来あがり。酒飲みにはたまらない酒の肴です。
 クセがあってどうしても、という方は、ダイコンおろしをたっぷり入れて酢だいだいを絞って食べるとさっぱりしておいしいです。
 ちなみに取り除いたはらわたを塩漬けにすると、ウニ、からすみと並ぶ日本三大珍味のひとつ、「このわた」になります。


道の駅物産直売所では冬場、なまこ漁が解禁になると、地元の海士が潜って採った赤なまこが店頭に並びます。ぜひ一度、この日本海の幸を味わってみてください。